2021/4/5

まさかの!?

いつもの年と同じように、桜が咲いて人々をなごませてくれています。
この一年、世の中がどこを向いて進めば良いのかわからない日々の中でも、植物たちはいつものように、私たちを待ち遠しくさせてくれたり、明るい気持ちで楽しませてくれたりしてくれます。
随分と更新することができておりませんでしたが、おかげさまでレッスンは続けることができています。
外出が難しかった時期にもオンラインでのレッスンをご希望の方にはできたり、小さな生徒さんにはお手紙でのやりとりをしたりと、今自分にできることを考えながら過ごすしておりました。
そして、様々な制限がありながらも出演される方が皆さんお元気で、例年通り発表会も開催できました。皆さんの心からの演奏とご成長、聴いてくださっている方と演奏の相互の素敵な雰囲気につつまれた数時間となりました。
会場にいらっしゃる方全ての方にとって、特別なものであったと感じました。
さて、最近の出来事で、とっても印象的なこと。
私の母とオンラインのレッスンをしていることについて。
私の母は、小学生の時に数年オルガン(その当時田舎でピアノを習っている子はほとんどおらず、オルガンが主流だったとか)を習っていたのですが、自主的には練習を日々続けることはなかなか難しく、母の母も決して練習を強制するタイプの母親ではなかったので、母もそのうちに気持ちが離れて、数年でやめてしまった、、という音楽歴の持ち主。
しかしながら、発表会を聴いていて、もう一度弾きたくなり、齢69歳にして毎日1時間の練習をしているとのこと。しばらく前の母の誕生日には、新しい楽譜をプレゼントしたりして、母も楽しんでいるのではと思っていたのです。
と、先日母が「ちょっと自分でこれ以上できるようになる気がしないから、アドバイスくれる?」と。
まさかの、母に私がレッスン??
母のピアノから、自分の弾いているものにイメージがあるのがSkype の画面からも伝わってきて、いつも電話で会話をするのとはまた異なった、時間の共有をしました。あっという間に2時間経ち。
そういえば、、、
私が小学6年生くらいまで、厳しかった母が横について間違いを注意をしている日々がありました。その時には、30分の練習でさえ、時間がとてつもなく長く感じたこと。。
しかしながら、今改めてこのような時間を持ってみると、母の音楽歴も短い故に、当時母自身も間違って楽譜を読んでしまっていたり、叱られる私が、叱っている母に腹を立てていたのだなと、おかしくなってきました。
でも、それから30年ほど経って、改めて音楽を通じた繋がりを親子で感じられるなんて、不思議です。
今、自由に心から安心して外出ることも簡単ではない状況の昨今。
このような状況だからこそ、ひとときじっくりピアノと向き合うことは、気持ちを穏やかにしてくれたり、新たな楽しみを運んできてくれるかも。
もしも、昔ピアノを弾いていて、、、再開するのもなかなか気持ちが・・・と思われていらっしゃる方がいらしたら、ぜひ一度お話ししてみませんか?お待ちしております。
それでは、また。
みなさまどうぞお身体ご自愛くださいね。

昨年の自粛期間中お手紙でのレッスン。小さな子には、オンラインは体感しづらくてむずがしいのではと考えて。おうちに方に私の書いた文面を読んでいただきながら、お家でトライ!

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ピアノ経験がないおうちの方にもお願いできるように、下をめくるとひらがなでどれみを書いて、
やりやすくなればと考えました。